『A Path To Open Air / Minute Maps』Tobias Wilden

 2012年の『Minute Maps』と2013年の『A Path To Open Air』の2つのアルバムをひとつにしたもの。トビアス・ヴィルデン。
 『A Path To Open Air』、『Minute Maps』の順に収録されており、発表順とは逆になっているが、意図はわからない。『A Path To Open Air』はギターの多重録音にマンドリンが加わっているのに対し、『Minute Maps』の方はギター1本の録音である。にもかかわらず、前者の方がおとなしい感じで、ギターだけの方がやや派手である(といっても全体的には静かなアルバムだが)。メロディらしきものはあまりなく、コード感を生かして曲をつくっている印象がある。オープンチューニングの独特の雰囲気がいい。
 実は聴き始めた当初つかみ所のないような感じがして、アンビエント風の雰囲気だけを楽しんでいた。でも1週間近くBGMにしていたら、突然、ああ、そういうことだったのか、と心にすとんと落ちるものがあった。ただのBGMにしておくにはもったいないもっと深みのある何か。その何かが何であるのかは言葉ではなかなかいい表せないのだけれど、もっとしっかりした軸のある音楽のような気がした。聴いているうちに、意外と好きになってしまったアルバム。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。