『夢見るフランス絵画』北海道立近代美術館

 2015年6月27日~8月23日。『印象派からエコール・ド・パリへ』。
 19世紀から20世紀にかけてのフランスは、多くの芸術家が集い、旺盛な芸術活動を繰り広げていて、実に興味深い。今回はそんな中から、印象派、フォーヴィスム、エコール・ド・パリの画家たちを中心に展示している。ルノワール、モネ、セザンヌ、モディリアーニ…。人気のある画家はきっとこんな画家たちなのだろう。でも今回は、彼ら以外の画家の作品が目に止まった。
 キリスト教に対する敬虔さが色濃いルオーの作品群の中でも、珍しく静物を描いた『装飾的な花』。たとえば『カシスの港』、『雪の道』といった、明暗差のはっきりとしたドラマチックなヴラマンクの作品。ほかには、「白の時代」ではないユトリロの作品が多かったのも、この展覧会ならではだったのではないか。『ラゲピーのまっすぐな通り(タルヌ=エ=ガロンヌ県)』なんかが気に入った。そして妖しい光を放つ藤田嗣治の『バラを持った少女』。色鮮やかながらちょっと怖いキスリングの絵…
 作品数が71点とやや少なめだったのが残念だったけれど、往事のフランスの絵画に囲まれた時間は、なかなかに楽しかった。

北海道立近代美術館HP

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。