『エリック・サティとその時代展』Bunkamura ザ・ミュージアム

 2015年7月8日〜8月30日。作曲家エリック・サティと、彼と関わりのあった芸術家たちの作品を集めた展覧会。
 『ジムノペディ』の流れる館内に入るとまず出迎えてくれるのは、モンマルトルでの演しもののポスターの数々。やはりロートレックやスタンランのポスターが目を引く。ジュール・シェレやジュール・グリュンも悪くはない。
 直筆の楽譜も展示されている。サティは楽譜上に演奏者への指示のような単なる感情の発露のような独特の詩をよく書き込んでいるのだが、その実物が見られるのはうれしい。特にサティが作曲した曲とシャルル・マルタンによる挿絵のコラボである『スポーツと気晴らし』のシリーズが、イラストと楽譜全21曲分が揃って展示されているのがすごい。これらの曲についてはビデオも流れているので、ブランコやゴルフやテニスなどのスポーツを彼がどう表現したのかがよくわかる。
 彼が音楽を担当したバレエ・リュスの公演『パラード』についての資料も多い。これにはコクトーやピカソも参加している。これについても、再現公演ビデオが館内で流れている。
 ほかにも、マン・レイやブラック、ブランクーシ、ピカビア、ドランなど多くの芸術家の作品が展示されている。ただ、ちょっと物足りなかった。彼の華やかな部分だけでなく、もう少しエリック・サティの人物像をあぶり出すような展示がほしかった。『スポーツと気晴らし』はとてもうれしかったけれど。

Bunkamura ザ・ミュージアム』東京都渋谷区道玄坂2-24-1(地図)

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。