2015年7月7日~8月23日。
旅先のスケッチを元にした絵や絵本の原画など、ヨーロッパの風景を描いた100点あまりの水彩画を集めている。
スケッチでは、意外と鉛筆の線を生かして描いていることに初めて気づいた。また、淡い色調の中に、たまにどきっとするほど彩度の高い色が使われていたりして、その対比がおもしろい。色についていえば、緑色の多彩さに驚く。灰色や茶色に近い緑から青に近い緑まで、たくさんの緑が使われているのに、どれも自然な感じを失っていない。
『旅の絵本』シリーズの絵は水彩とインクを使って描かれているが、その細密さにびっくりする。スケッチは真似をして描くこともできるかもしれないが、これは真似できない。
展覧会に行くと、つい分析的に絵を見てしまったりするけれど、私は単純に彼の水彩画が好きです。
あと余談ですが、今年の劇場版名探偵コナン『業火の向日葵』に出ていたゴッホの『ひまわり』は、この美術館にあるんですね。
『東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館』東京都新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階