2015年。大貫妙子がバンドネオン奏者である小松亮太と組んだアルバム。
バンドネオンはドイツで考案されたものらしいけれど、やっぱりアルゼンチンタンゴとの相性がいい。このアルバムでも『Tango』、『リベルタンゴ』だけでなく、随所にタンゴの雰囲気をちりばめている。ベルベットのような上品でやわらかい大貫の声とも意外とよく合い、上質な音楽を聴かせてくれる。時代を経て色がいい具合に落ち着いてきた昔の映画を観ているような、懐かしい感じがする。
10曲中新曲が3つなので聴いたことのあるものも多いけれど、アレンジは新鮮だ。インストゥルメンタルが3曲ある。