『「偶然」の統計学』デイヴィッド・J・ハンド

 早川書房。松井信彦 訳。
 ロトくじに2回連続で1等に当選する。二人のゴルファーが連続でホールインワンを達成する。一生のうち7回雷に打たれる。そんなほとんどあり得なさそうな偶然の出来事が実際に起きている。これは一体どういうことなんだろうか。
 実はそれはほぼ確実に起こることなんだよということを、この本は解き明かしてくれる。難しい数式なんてまったく出てこない。出てくるのは著者のいういくつかの「ありえなさの原理」だけ。不可避の法則、超大数の法則、選択の法則、確率てこの法則、近いは同じの法則の5つ。これらの法則を使うだけで、前出の例のほか、株価の大暴落、聖書の暗号、タコによるワールドカップの勝敗予測、カジノでの大もうけ、生物の進化など、さまざまなありえなさそうな出来事が説明できてしまう。なるほど、そういうことだったのか。
 偶然っていうのは実は必然と同じ意味なのかもしれない、なんて勘ぐってしまいそうになってしまう本。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。