『平山郁夫展』北海道立近代美術館

 2016年2月6日~3月21日。副題『遙かなるシルクロードと北海道』。
 平山郁夫の作品だけで成り立っている美術展ではない。平山の絵やスケッチが4分の1から3分の1、そして残り3分の2ほどは、平山が保護、収集したアフガニスタンやシルクロード美術コレクションから成っている。
 平山の作品でいえば、やはり1番目を引くのは、オレンジ色が印象的な『パルミラ遺跡を行く・朝』と、青が印象的な『パルミラ遺跡を行く・夜』であろう。この対をなす作品が一面の壁に並んでいるさまは壮観である。ほかには、完成作品と同サイズで描かれた下絵である大下図が、製作過程を知る上で興味深かった。平山の描く仏像は、静けさがありながらも生き生きと見えるのがいい。また、1965年に北海道を回ったときに描かれたスケッチブックも数点展示されていた。
 シルクロード美術については、ヘレニズム・ローマ文化の影響のあるガンダーラから出土されたものが多かった。彫りの深いきりりとした仏像は日本のそれとは違っておもしろい。
 後年、文化財保護にも尽力した平山郁夫の活動を振り返ってみたような展覧会。

北海道立近代美術館』札幌市中央区北1条西17丁目

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。