『チイちゃんの白い鳥』

 第10回KFS絵本グランプリ創作絵本部門で入選しました。800字以内のあらすじと4場面(11場面の絵本を想定)の絵を提出しました。2016年4月5日~5月1日までGALLERYフェーマス(東京都文京区本駒込3-20-3講談社FSビル1F)にて展示されています。以下、あらすじです。

 チイちゃんの家には一羽の真っ白な鳩、ピーちゃんがいる。それは大事に育てられて、小さな頃から家の中から出たことがない。ピーちゃんはいつも窓の外を見ていて、いつか外の世界を見てみたいと思っていた。
 そんなときチャンスが訪れた。チイちゃんがエサをくれたとき、鳥かごの戸を閉めるのを忘れていってしまったのだ。夏の暑い日で、窓も開け放たれたままだった。ピーちゃんは開いた窓から外に飛び立っていった。
 無我夢中で飛び続けた。いつ眠りについたのかもわからない。気がつくと、サバンナまできていた。

  すると水辺のそばでシマウマが首を振ってもだえていた。聞くと背中を蚊に刺されてかゆくてしょうがないのだという。ピーちゃんは爪を使って優しく掻いてあげた。シマウマは、「ありがとう。そんな真っ白な体だとさびしいだろう?」と言って、毛の一部をお礼にくれた。
  少し行くと、ライオンが口の中を気にして、何か困っていた。獲物を捕まえて食べていたときに、歯に肉が挟まってしまったらしい。ピーちゃんはくちばしで器 用に挟まった肉を取ってあげた。するとライオンは、「そんな真っ白な体だとさびしいだろう?」と言って、たてがみを少し分けてくれた。
 次に足を折ってしまって立つことのできないフラミンゴに出会った。ピーちゃんは近くに生えていた草と木の枝を使って、足をまっすぐになるように手当てしてあげた。フラミンゴは、「ありがとう。お礼にこれをあげるよ」と言って、ピンクの羽をくれた。
 その後もピーちゃんは、首を怪我したキリン、あごを外したワニ、捻挫したチータなど、たくさんの動物たちと出会った。
 そして動物たちから多くのお礼をしてもらったピーちゃんは、初めての旅に満足して、チイちゃんの家に戻ることになった。真っ白だった体が色鮮やかに変わった姿で。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。