2015年。カルロス・モスカルディーニ。アルゼンチンのギタリスト。
一聴して、なんてギターがうまいんだろうと思ってしまった。プロなんだから当たり前なのかもしれないけれど、粒立ちのはっきりしたガットギターのきれいな音色、強弱のつけ方、微妙なテンポの揺れ。それらがすべて心地よく胸に響いてくる。基本的にはクラシカルな音楽に近いと思うけれど、それにタンゴやフォルクローレ、ジャズのエッセンスも紛れ込んでくる。単なるイージー・リスニングにとどまることなく、しっかりとした聴き応えのある音楽を届けてくれる。なのにかっちりしすぎていなくて、余裕を持った演奏なのがまたいい。私にとっての至福のオリジナルサウンド15曲。