『Typography 09』

 グラフィック社。タイポグラフィ09。
 今回の特集は「美しい本と組版」。美しい本ってなんなんだろう。ふだん本を読んでいて、あ、この本は読みづらいな、と思うことはたまにあるけれど、この本は美しい、なんて思いながら本を読むことはないかもしれない。そんなことを考えていたら、本の内容は頭に入ってこないような気がする。もしかすると、文字組に気を取られないで読める本というものが美しい本なのかもしれないな、と思ったりもする。でもきっとそれは、私が文字の素人だからなのだろう。文字を専門に扱っているプロの人たちは、組版の美しさを感じ取れる感性を持っているのだろう。その感性を持ち合わせていない自分に対してほんのちょっぴり悲しい気持ちを抱きつつ、この「美しい本」を読んだ。そして、少しだけその美しさを感じることができるようになったんじゃないか、と得意げな気持ちになって、この雑誌を読み終えた。こどもみたいだな、と苦笑いしながら。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。