『働くことの哲学』ラース・スヴェンセン

 紀伊國屋書店。小須田健 訳。
 働くこと。仕事。その意味とは何か。生きるために仕事をするんだって私なんかは思っていたりしたんだけど、生きるためというわけでもなく仕事をしている人はいっぱいいるようだ。じゃあ何のためにしているんだろう。昔、ギリシア時代の人たちは仕事をするということを卑下していたらしい。でもいつしか仕事は良いものだと見なされるようになり、人生の目的になってしまっている人たちもでてくる。仕事と人生。いったいどういう関係にあるんだろう。
 そんな大上段に構えなくたっていい。もっと小さなこと。例えば給料と仕事のこと、レジャーと仕事のこと。また、仕事と外部の関係じゃなくて、仕事内部の話。例えば管理されること、資本家と労働者。
 うん、働くことひとつとってもいろいろと考えることはあるんだな。私は著者の考え方すべてに納得できたわけでもないし、そもそも著者が何を言いたいのかわからないことも多かったけれど、働くことについて著者と一緒に考えることはできた。この本に最終的な答えは載っていない。結局の話、働くことの意味はこの本から学ぶのではなくて、自分できちんと考えてみる必要がありそうだ。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。