『都市の目覚め』Sakanoshita Norimasa

 2016年。坂ノ下典正のギターによるアルバム。「Weiss」というレーベルからでている。このレーベルは、 ブダペスト出身の現代美術作家であるリチャード・ヴァイス(Richard Weiss)が立ち上げたもので、彼の選んだひとりのアーティストをひとつの作品としてリリースするというコンセプトとなっている。このアルバムはこのレーベルの第2弾にあたるので、ジャケットには「Weiss2」と書いてある。
 7弦のクラシックギターやエレキギターを使って録音されている。エフェクトを結構強くかけているので、生音という感じはしない。 地面の低いところから徐々に立ち上って空間を埋めていく感じで、とても静かな音楽。ときにトラディッショナルを織り交ぜつつアドリブでそのときの気分をひとつひとつ丁寧に音を紡いでいく。坂ノ下がどういう意図でこういうタイトルにしたのかはわからないが、朝靄のかかるビルの谷間に朝日が差し込み始めたようなそんなイメージがわいてくる。確かに都市はこんな風に目覚めるのかもしれない。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。