『やってはいけないウォーキング』青栁 幸利

 SB新書。
 群馬県中之条町に住む65歳以上の5000人を対象に、24時間、365日の活動を15年間追跡調査して得られたデータを元に、健康によい歩き方を提唱する。それは歩数と運動強度からなり、やり過ぎてもやらな過ぎてもいけないという。なるほど膨大なデータから導き出されただけあって、説得力がある。
 ただ、タイトルはおかしいと思う。本書の主眼は「やってはいけないウォーキング」にあるのではなく、「やるべきウォーキング」にある。やってはいけないことは、実際のところあまり書かれていない。また、この結論は65歳以上の人たちには当てはまっても、それ未満の人に当てはまるのかどうか、やや気になる。もうちょっと言うと、本書の後半はなんだかトンデモ健康本みたいな体裁になってしまっていて、もったいない。せっかくエビデンスのしっかりした研究が元になっているんだから、もう少しきちんと書けばよかったのにと思う。
 この本の結論は1行か2行で書けてしまうくらい、すっきりとした簡潔なものだ。私はこのことを意識しながら生活していきたいと思う。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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