2016年。
今年ギター生活45周年を迎えた渡辺香津美が、今をときめく11人のギタリストとともにデュオ形式で奏でる11曲の音楽。そしてそれぞれが16小節分のソロを担当して1曲にまとめた『Island-Hop』の計12曲が収められている。
フラメンコの沖仁、ボサノヴァの伊藤ゴロー、ロックのSUGIZO、フォーク(といっていいのかな?)の高田漣、ソロギターの押尾コータローなど、出自も様々なギタリストが参加しているが、すべてに渡辺のギターが入っているせいか、全体的にジャジーな雰囲気がある。そしてデュオのどちらのギターも本気のぶつかり合いをしていて、ものすごく濃密な音楽になっている(それがちょっと聴く方としては重たすぎな面もあるにはあるのだけれど)。
好きだったのは、Charと弾いたビートルズの『Here, There and Everywhere』、マイク・スターン(Mike Stern)との『Soleil』、リー・リトナー(Lee Ritenour)との『Ripple Ring』、井上銘との『Jammi』あたり。