1992年。ボブ・ディランが古いトラディショナルフォークやブルースばかりをカヴァーした、アコースティックギターとハーモニカと歌だけによるシンプルなアルバム。
ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したのいうので、手持ちのディランのアルバムを探したんだけれど、この1枚しかなかった。文学賞はたぶん歌詞を評価しただろうに、この曲にはオリジナルが入っていない。何とも間抜けな私だなと思う。彼のアルバムはカセットテープでは4、5枚持っていたはずなんだけど(年がばれる)、CDを買ったのはこの1枚だけだったんですね。でも他のアーティストの歌ったディランの曲の入ったアルバムなら持っている。P.P.Mの歌う『風に吹かれて(Blowin’ In the Wind)』がそれ。これもまあ、微妙な話だけれど。結局ディランの歌うディランの曲は1枚もうちにはないわけで。ちょっとほかのアルバムも漁ってみようかなと思っているところ。
それはさておき、このカヴァーアルバム、結構いいです。ギターが滅茶苦茶うまい。彼独特の声と歌い方と、この味のあるギターが絶妙にあっている。 オリジナルを歌わないディランを評価しないファンも多いみたいだけれど、こういう曲を歌うディランもまた、「ボブ・ディラン」なのだと思う。