『ラプソディー・ジャパン』村治 佳織

 2016年。Rhapsody Japan。5年ぶりのオリジナルアルバム。大病から復帰してアルバムを出せるようになったんだな、とうれしい。
 表題曲『ラプソディー・ジャパン』は、『さくら(日本古謡)』、『花(滝廉太郎)』、『通りゃんせ(童唄)』など、古くからの日本の歌をギター2重奏用にアレンジしたもので、弟の村治奏一と2人で弾いている。日本の歌はあまり得意ではないけれど、しっかりとしたメロディの際立つ、懐かしさあふれる素敵な曲だ。最後の曲の『カヴァティーナ』も村治奏一との2重奏。まるで1人で弾いているかのような一体感がある。ソロで弾くのとはまた違った趣。アルバム『プレリュード』に入っていたドメニコーニの『《コユンババ》作品19』を別テイクで再度収録している。前回の時よりもねっとりと重ために演奏している印象がある。このアルバムを聴いてみて、あ、と思ったのは、村治のオリジナル曲が4曲も入っていたことだ。『島の記憶~五島列島にて~』は、まるで昔からあるクラシカルなイメージを持っていて、クラシックギターの音がよく馴染んでいる。『一輪のスノードロップ』は音数が少なく静かな曲。『雨を見つける』は顔を見上げるとさわやかな雨が降っていたという感じ。『パガモヨ~タンザニアにて~』は緩急に富んだアレンジが印象的だった。オリジナル曲は総じて短い曲だけれど、作曲の才能もあるんだ、と感心してしまった。このアルバムの中でわりと気に入ったのは、東日本大震災プロジェクト「明日へ」復興支援ソングだった『花は咲く』。シンプルながらも耳に残る曲だった。
 村治佳織のギターは、粒立ちがよくて音がきれいなので好きです。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。