『いま哲学に何ができるのか?』ガリー・ガッティング

 ディスカヴァー・トゥエンティワン。Gary Gutting。外山次郎 訳。
 学術的哲学とは違って、本書は専門的で特殊な研究を社会に適用していく大衆哲学の視点から、様々な社会問題に切り込んでいる。政策論争についてや、科学の限界の話、無神論と有神論、資本主義社会における教育、アートの価値、人工妊娠中絶といった問題について、哲学はどう取り組んでいるのか解説している。
 興味深い論点も提示されているし、その解決策も新鮮でおもしろかったりもする。でも私にはこの本がいったい何を言いたいのか、実のところよくわからなかった。そんなに難しい単語が使われているわけでもないし、言葉遣いもやさしい。なのに何度読んでも文の意味がさっぱりとれないところが結構あった。私の理解力のなさが原因なんだろうとは思う。初心者向けの本ではないのかもしれない。本を読む力が最近落ちてきたような気がして、気持ちが沈んでしまった。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。