第31回「日本シェーグレン症候群患者の会」患者会及び講演会

 平成29年4月8日に第一三共株式会社東京支店にて、第31回「日本シェーグレン症候群患者の会」患者会及び講演会が行われた。その中で私が興味を持ったものについて(だから私の症状とあまりにも違う症例等については端折ります)、メモ的にちょっと書いておきたい。聞き間違い、理解不足もあるかもしれないので、責任は持ちません。あと、いつもは講演者(発言者)の名前も書いていますが、今回はあえて載せていません。
○睡眠の話(中年以降の女性を対象とした調査に基づいて)
・患者と健常者の間に、睡眠時間、睡眠効率には差がみられなかった。
・健常者に比べて患者は、中途覚醒回数、中途覚醒時間が多かった。
・疾患をもつ女性は、健常者と同じだけ働くと疲れがたまりやすいと思われる。もっと積極的に休養をとるように心がけるといいのではないか。
○オプジーボの話
・ガン治療で話題になっている免疫チェックポイント阻害薬であるオプジーボについて、治療後に関節炎、乾燥症候群になる患者がみられる。症状や検査結果から、自己免疫が関わっていると考えられる。
○生活の仕方
・働き過ぎない
・適度な運動と休養
・食べ過ぎない
・等々
○シェーグレンと関節炎
・関節リウマチとの違いについて、どちらも白血球によって自己破壊するのは共通だが、リウマチでは骨の破壊にまで至るが、シェーグレンでは関節の外側にある関節包の破壊(炎症?)にとどまる。
・関節リウマチの20%はシェーグレンを併発しているとの研究結果もあるが、このことは逆に、シェーグレンの中に関節包の破壊にとどまるものと骨破壊に至るリウマチを合併しているものの2種類がある、と考えた方がいいのではないか。
・リウマチ治療薬であるアバタセプト(CD80/86を標的?)がシェーグレンにも効くとの研究結果があることから、今後アバタセプトがシェーグレンの治療薬になっていくかもしれない。
・今でも、リウマチ治療薬であるミゾリビンをシェーグレンの治療に使うことはある。
○眼科症状の話
・まぶたにはマイボーム腺がある。
・角膜は神経が密なので、敏感である。
・点眼薬の使いすぎ(多剤、頻回)が目の症状の悪化を呼ぶことがある。薬剤性角膜上皮障害に注意。
・2016年にドライアイの診断基準が変わった。それまではシルマーテストなども必要だったがそれらはすべてなくなり、涙液層破壊時間(BUT)5秒以下と自覚症状のみになった。
・ドライアイの治療の目標は、いかに自覚症状にアプローチしていくかである。
・日米でドライアイに対する考え方はまったく違う。日本では涙液層の安定化を目指しているが、アメリカでは免疫抑制薬と人工涙液の併用で対処している。そして、両国のやり方はどちらもそれなりの効果を得ているため、どちらのやり方が正しいとかそういう話ではない。
・今後、ある種の疼痛をブロックする治療が生まれてくるのではないか。
・アメリカではドライアイの86%にマイボーム腺機能不全(MGD)が併発しているとの研究結果がある(MGDではないドライアイの代表例は涙液減少型ドライアイ)。
・MGDはマイボーム腺から油分(脂分?)が出にくくなるもので、まぶたを温めることで油分が溶けやすくなり、効果があることがある。朝夕2回の蒸しタオルをすすめる。
○胃薬の話
・シェーグレンは唾液の分泌が減ることで胃酸の中和がうまくいかず、逆流性食道炎になったりする人もいる。
・そのために処方される胃酸を抑える薬であるアシノン、ムコスタは、少しだけ唾液を出やすくする作用もある。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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