『リクくんのキノコ狩り』

 第12回KFS絵本グランプリ創作絵本部門で入選しました。KFS(講談社フェーマススクールズ)は今年度で解体されるので、今回が最後のグランプリでした。とうとう上位に食い込むことができないまま終わってしまったな、というのが正直な感想です。以下は、あらすじと提出した4枚の絵です。


 鼻の赤いアリクイのリクくんはこの日をとても楽しみにしていました。今日は待ちに待ったキノコ狩りの日です。
 朝からみんなで集まって、朝食を食べながらわいわいガヤガヤ。「私キノコ狩りなんて初めて。楽しみだわ」「両手に抱えるくらいの大きいマッシュルームを取ってくるぞ」「チイちゃん、朝からそんなに食べてたらキノコ汁食べられなくなるぞ」「ハハハ」
 食べ終わってから、さあ出発。トチおじさんの小屋に立てかけてあるシイタケのほだ木を横目に見ながら山の中へ。はじめはなかなか見つけられなかったキノコですが、目が慣れてくるとどんどん見つかるようになりました。ホンシメジ、ムラサキシメジ、ナメコ、カラカサタケ。みんな夢中になってキノコ採りに励んでいます。
 ところがそのうち、それぞれが一生懸命下ばかり見てキノコを採っていたので、気づいたらみんな森の中でバラバラになってしまいました。「おーい、リクくーん」「おーい、カンちゃーん」みんなお互いに声を掛け合ってまた会えることができました。でもチイちゃんの姿だけが見えません。みんなでチイちゃんのことを探しました。
 すると、真っ赤なキノコの横でチイちゃんが倒れているのを見つけました。「これ、毒キノコだよ。チイちゃん食べちゃったんじゃない?」みんな心配して駆け寄ります。大声で話しかけても揺り動かしても起きません。森の仲間たちも心配して集まってきました。
 そして救急車が到着すると、チイちゃんはパッと目を開けて、「あーあ、よく寝た」と言いました。「大丈夫?」とみんな声をかけますが、チイちゃんはポカンとしています。みんなもそのうちチイちゃんがお腹いっぱいで寝ていただけだとわかりました。そしてみんなほっとして、どっと笑い合いました。
 そのあと森のみんなでおいしくキノコ汁を食べました。おしまい。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。