『○×でわかる! デザインが良くなる5つのポイント』MdN編集部

 エムディエヌコーポレーション。
 2つのチャプターからなっていて、前半が「クライアントからの注文通りに仕上げるデザインのコツ」、後半が「クライアントからの注文に柔軟に対応する写真・文字・配色のアイデア」となっている。とはいうものの、本書の主役は明らかに前半で、クライアントからダメ出しされる前の「Before」と、それを改善した「After」を1セットにして見開きで示している。それがタイトルにある「○×」に対応している。そして、そのポイントとなるのが、「レイアウト」、「配色」、「文字」、「写真」、「図・イラスト」の5つというわけだ。クライアントの要求は、「高級感を出して」とか「明るく元気な印象にして」とかいうように50種類に分けられていて、○×の例もそれに合わせて50の例を提示している。
  確かにそれらはクライアントの要求を満たしていて、「Before」よりも「After」の方が良くなっている。でも「Before」は見るからに何も考えないでデザインしてみましたという感じの例も多く、わざとイケてないものにした感が否めない。なんかそこのところがちょっとモヤモヤした。改善案も、大幅にデザインを変更しているものから少しの変更にとどまっているものまで幅があって、どっちかに統一した方がわかりやすいと思った。改善案の方向性はそれこそ無限にあるだろうから。
 ただ、多くのデザイン例を見ることができて、ああ、こういうやり方もあるんだなと参考になることも結構あった。アイデアに行き詰まったときにちょっと開いてみるという読み方をするなら、わりと役に立つのかもしれない。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。