『クイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本』田中クミコ、ハラヒロシ、ハヤシアキコ、ヤマダ ジュンヤ

 翔泳社。
 「a」と「b」の2つの例を挙げて、どちらがより適切なデザインかということをクイズ形式で問うことによって、デザイン・レイアウトの基本が学べる。例えば本書のカバーデザインにもなっている問題では、「映画のポスターデザイン、どちらが適切ですか?」と問い、「タイトルが読みやすいのはどちらですか?」というヒントがついている。ヒントはいわばデザインの目的であり、問題とヒントを読めば大体は答えがわかるのだけれど、NGな例でもわりとかっこよく見えるのも多く、デザインのポイントに意識を向ける訓練としてはよくできている。そのような問題が「構成」「文字」「色」「グラフィック」「ウェブ」の5つの分野から計55問出題されている。
 デザインもきれいだし、解説もわかりやすいので、初心者向けにはよい本だと思う。ただ、問題のポイントにはなっていない部分で、意外に多くの小技を利かせてきているので、この本の問題を全部正解できたからと言って、本書のGOODな例として挙げられているデザインをいきなりできるようになるわけではないだろう。とはいえ、その前段階としてどんなデザインが良いデザインなのかを知らなければ、そもそも良いデザインなどできるわけはないのだから、そういった意味でこの本はやっぱり初心者が読むのに適した本なのだと思う。とても読みやすいです。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。