2003年。トレスパッサーズ・ウィリアムのセカンド・アルバム。
ロッテ・ケストナー(Lotte Kestner)つながりでトレスパッサーズ・ウィリアムのアルバムを初めて聴いたのは、サードアルバムの『Having』だった。それは少し自分が望んでいたものとは違ったけれど、そう悪いものでもなかったので、このセカンドアルバムも聴いてみた。ちなみにロッテ・ケストナーの本名はアンナ・リン・ウィリアムズ(Anna-Lynne Williams)で、トレスパッサーズ・ウィリアムではヴォーカルやギターを担当している(バンドは2012年に解散)。
ジャンル的にはインディーロックとかドリームポップとかいうらしいけれど、私はそういう音楽区分のことはよくわからない。ただ、このアルバムは好きだ。ロックだけれど静かでアンビエントな香りが漂う。宇宙空間に配置された星のように、空間のわりに音数のあまり多くない音楽を覆うようなアンナ・リン・ウィリアムズのつぶやくような歌声。いいな。君と僕はきっと違う星の下にいる。