『はじめてのゼンタングル』さとう いずみ

 自由国民社。
 「絵心ゼロからのスタート!」「誰でもできる!新感覚アート」と謳っているだけのことはあって、とてもわかりやすい。ゼンタングル(Zentangle)というのはパターンアートの一種で、リック・ロバーツとマリア・トーマスという人が2004年に教えはじめたのが最初らしい。アメリカ、日本など、各国で商標登録されているという。様々なパターン(公式サイトによると、1000パターン以上)を組み合わせて、ひたすらペンで描き続けるというもので、失敗がない、無心になれるというのがいいのだという(ゼンタングルの「ゼン」の語源が「禅」だというのも納得できる)。そんなゼンタングルに初めて取り組む人向けに、100パターンの描き方を丁寧にわかりやすく解説し、ギフトタグやエコバッグなどの模様への展開などを紹介しているのが本書である。
 おもしろいなと思った。適当に描いても結構いい感じに仕上がって、洗練された印象の作品ができあがる。あまり考えないで描いているのに、できあがったものはかっこいい。ただ、私にとってはそれがちょっと退屈で、性には合っていない感じがした。自分の作品には自分の意思を込めたい。とはいえ、このパターンの引き出しは、ちょっとした背景や衣服などの模様を描く時には役に立ちそうな気はする。というわけで、本書に取り組むことでゼンタングルに入門できたことは、よかったんだと思う。
 この本自体は、ゼンタングルを始めたい人にとって、とてもいい本だと思います。興味のある人は是非。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。