『DTP印刷デザインの基本』柳田寛之

 玄光社MOOK。副題「DTPデザインの基礎から印刷物の発注まで」。
 内容はまさに副題のとおりで、書籍やフライヤーなどの印刷物発注、そして完成までの流れを丁寧に解説している。本の種類、紙の大きさ、印刷の種類、文字組、デザイン、レイアウトなどはもちろんのこと、入稿や校正、校了までの流れやそれぞれの工程でのポイントなど、しっかりと書かれている。PhotoshopやIllustrator、InDesignなどのソフトの基本的な使い方も結構詳しく載っており、そのあたりも参考になる。本書はあくまで「基本」を解説した本ではあるが、初学者がこの分野を網羅的に把握するにはちょうどよく、実用にも耐えうる詳細さも持ち合わせている。2011年初版のやや古い本なので、電子書籍に関する部分は現在とは状況が変わってきているが、そのほかの部分は今でも十分に役立つ内容だと思う。
 印刷会社や出版会社、デザイン会社に勤めた経験のある人ならいざ知らず、アマチュアだったり、いきなりフリーランスになった人にとって、本の製造方法やそこに至るまでの企画や発注方法などは本当にあやふやな知識しか持ち合わせていないと思う。そのあやふやな知識を、この本はしっかりとした知識に変えてくれる。しっかりとした知識を持てば、仕事にも自信が持てる。この本はそんな人たちにとって格好の参考書になるに違いない。もちろん私もそのうちの一人なのだが。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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