2013年。ヘイリー・ロレン。ジャズヴォーカル・アルバム。
歌い方がとても自由だなと思う。しっかり声を出しているところと力を抜いているところのバランスが絶妙。時折ちらっと聞こえるファルセットの入れ方などはあまり他の歌手にはみられないので、そういったところは好みが分かれるかもしれない。
アップテンポのものからバラードまで幅広く揃えていて、ストリングスやウクレレ、ギターなども使っているけれど、全体的にMatt Trederの弾くピアノとのコラボが印象に残る。彼女の作っている曲は「Cuando Bailamos」、「Bare Feet」、「Simply Love」の3曲で、個人的に好きなのは、しっとりと歌い上げた「Simply Love」だ。
他の収録曲も有名なものが多く、「For Sentimental Reasons」、「L-O-V-E」、「My Funny Valentine」、「Moon River」などがラインナップとして取り上げられている。彼女の声が好きなら、安定感に富んだアルバムと言えると思う。