2018年。ギターデュオであるDEPAPEPE(徳岡慶也、三浦拓也)と、押尾コータローの3人がタッグを組んで作り上げたジャパニーズポップ・カヴァーアルバム。
『チョコレイト・ディスコ』(Perfume)、『恋』(星野源)、『Gee』(少女時代)と、ノリのいいヒット曲が並ぶ。
もう完璧ですね。リズムといい、伴奏とメロディのバランスといい、ぴったりと息の合った掛け合いがたまらない。アレンジも技術も申し分ないし、ピック弾きのDEPAPEPEの音と、ボディヒッティングなどのパーカッシヴな押尾の音が、まさにひとつになっている。曲目リストに『夢芝居』(梅沢富美男)があって、「?」な感じで聴いてみたけれど、AKB48とか小田和正らの中にあっても全然違和感のない素敵なアレンジに仕上がっている。どのカヴァーもいいけれど、『Dragon Night』(SEKAI NO OWARI)で魅せるナチュラルなギターの音がぐっとくる。
ジャパニーズポップの他にも、DEPAPEPEの『START』、押尾コータローの『翼~you are the HERO~』などのセルフカヴァーと、DEPAPEKOによる『For You』も収録されており、彼ららしさも存分に楽しめる。
これは是非、ふだんギター・インストを聴かない若い人たちにも手に取ってもらって、ギター・インストの世界を味わってほしい。お薦めアルバム。