『Secret Book』Fabrizio Paterlini

 2017年。ファブリツィオ・パテルリーニ。
 彼はイタリアのピアニストで、ソロピアノ曲をリリースしたりもしている人だけれど、本作はストリングスやドラム(打ち込み?)も入って、少しだけ賑やかになっている。とはいえ彼本人が述べているように、叫ぶんじゃなくてささやくようにピアノを弾くことによって、全体のアンサンブルをバランスよく仕上げることを目指しているようだ。ビートが特に目立つこともなく、なんとなくアンビエントな空気を感じさせながらも、しっかりとした芯のある音楽性を感じさせる。シンセサイザーも多用し、全体的にエレクトリカルな雰囲気が強く漂う。
 このアルバムでひとつだけ不満を挙げるとすれば、アルバム最後に配置された19分14秒もの曲『Leave』の中に数分以上にわたる無音部分があって、しばらくして突然スピーカーから音が出てきてびっくりしてしまうことくらいかな。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。