2017年。ヘニング・シュミートによるピアノアルバム。
タイトルは、ベルリン郊外のシェーネヴァイデという地区の名前からとられているらしい。彼が長年使っていたスタジオがあるとかないとか(よくわかりません)。
ピアノを基本としつつ、ときおりエロクトロニックな音も取り混ぜて、穏やかな旋律を奏でている。シェーネヴァイデという場所はこの音楽のような町なんだろうか。だとしたら、季節感にあふれていて四季折々の風を感じてすごすことのできる、とても素敵な町なんだろうなと思った。私はドイツ語がわからないので、この15曲の題名が何を意味するのかはまったくわからない。けれどもスピーカーから流れてくるピアノの音を聴いていると、土だったり出たばかりの雑草だったり落ち葉だったり雪だったり、そんないろいろなものを足の下に感じながら木々に見守られて散歩しているかのような、心地よい気持ちに包まれる。日常の喧噪を忘れさせてくれる、そんな一枚です。