ディスカヴァー携書。
7人に1人が鬱になる時代なのだという。そんななか暮らしている我々が「鬱」に対して無知であってはならないだろう。自分がならなくても、まわりにはかなりの確率で鬱の人がいるはずだ。この本は「もし部下が…」というタイトルではあるが、もし旦那が、もし子供が、もし友人が、と置き換えて読んでみても十分に役に立つと思う。鬱になるメカニズム、鬱を防ぐためにできること、もし職場で鬱の人が発生したらどうするか、休ませ方、復帰のさせ方、本人のできること、まわりの人ができること、いろんなことが書いてある。
実例も多い。最初に出てくるのは失敗例として取り上げられているのだけれど、多くの人はそれのどこが失敗なのかわからないかもしれない。それくらい、鬱に対する常識が間違って流布されているということなんだと思う。
鬱に対する正しい理解のためにも、こういった類いの本は誰しもが目を通しておいた方がよいことと思う。