『Outer Limits』Tobias Wilden

 2018年。
 トビアス・ヴィルデンによる本作は、クラシック・ギターによるソロ作品を中心にしたアルバムである。彼はこれまでギターやピアノによる作品を手がけてきたが、クラシック・ギターで作曲したフィンガースタイルのインスト・アルバムは初めてなのだそうだ。ブラジル音楽に影響を受けているという。
 実はそれを聞いて、あれ、今までクラシック・ギターを使ったことなかったっけ、と意外に思った。そして彼のこれまでのアルバムを聴き直してみたのだけれど、確かにそれらに使われているギターはクラシックではなさそうだ。でも、曲から受ける印象は今回のものと以前のものであまり変わらない。アンプを通した電子っぽい音とガット・ギターの音は明らかに違うものなのに、不思議と同じ空気をまとっている。トビアス・ヴィルデンというブランドは揺るぎなく確立されているのだなと感じた。私はそんな彼の音楽が大好きだ。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。