『TOM☆CAT ベスト』TOM☆CAT

 2003年。
 稲妻のようにこの世界に現れて、嵐のように去っていった感のあるトムキャット。そんな彼女(TOM☆CATがバンド名で、曲を作って歌っているのがTOMだけど)の1984年から1987にかけての代表曲を16曲収録している。選曲は、ファンサイトでやっていた人気投票にほぼしたがっているそうだ。
 当時、溶接用のサングラス?をかけてキーボードを弾きながら『ふられ気分でRock’n’Roll』を歌っている彼女の歌と姿にはかなり衝撃を受けて、すぐに引き込まれた。この曲は結構テレビで歌われていたのでよく聴いていた。その頃はまだCDなんてものもなかったから、音楽を聴くのはもっぱらテレビやラジオだったので(レコードを買う程のお小遣いはもらっていなかったし)。ほかには『TOUGH BOY』、『LOVE SONG』、『LADY BLUE』なんかがそこそこ売れたのかな、と個人的には思う。『ふられ気分で~』のあと、私はテレビをまったく観ないでラジオもほとんど聴かない暗黒の数年間を過ごし、その間に彼女は表舞台から姿を消してしまったので、あまり詳しくはないのだけれど。
 いまこうやってミニコンポからかけ流して聴いていると、ロックだけじゃなくバラードや歌謡曲っぽい曲も結構歌っていたのを知って少し驚いている。そしてどれも甲乙つけがたい素敵な曲。私がCDを買うお金の余裕ができるまで、彼女に活動してもらいたかったというのは贅沢なのかな。
 そして、このベストアルバムの冒頭に掲載されている彼女のコメントがとてもいい。全然格好をつけてなくて、気のいいおばちゃんという感じが素直に表れていて、読んでいてにやけてしまう。TOMさん本人のホームページがあったはずなのだけど、今はそのページを開くことができないのが悲しい。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。