『数学大百科事典』蔵本 貴文

翔泳社。副題「仕事で使う公式・定理・ルール127」。

たまに、あれ、あの三角関数の公式なんだったっけ?とか、部分積分の公式なんだったっけ?とかなったときに、調べるのが結構めんどくさかったりするので、手許に数学の公式集があればいいな、と思って購入した。

ぱーっと見た感じ、図表も多いし字も大きいので、何だ、中高生向けなのかなと思ったんだけど、読んでみるとこれがなかなかいいところを突いていて、大学教養初級レベルくらいの公式とかもちゃんと載っている。例えば微分方程式とか、ラプラス変換とかフーリエ変換、行列、重回帰分析、主成分分析とか。

しかも原理がとてもわかりやすく書かれているので、ああ、受験の時あんなに苦労して覚えた公式だったけど、原理を知っていればもっと簡単に覚えることができなたあ、と感じることも多かった。

さらに、実務でどう使われているかが例として載っているので、数学に対してとても親近感を持てる。テレビの色の設定とか、jpeg形式の画像の話とかwi-fiとか迷惑メール判定とか、枚挙にいとまがない。これを読むと、数学なんて必要ないじゃん、という声がいかにむなしく聞こえることか。

個人的に、今まで勉強してきた中で一番わかりやすい説明だと思ったのは、部分積分法、微分方程式、掃き出し法による連立方程式、逆行列の解法、ベイズの定理あたりでしょうか。

この本のわかりやすさは、書いているのが数学の専門家じゃなくてエンジニアだ、ということが大きい気がする。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。

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