『ネット絵史』虎硬

BNN。とらこ。副題「インターネットはイラストの何を変えた?」。

この30年くらい、そう、Windowsがこの世に出る前から、現在に至るまでのインターネットにおけるイラストの歴史を丁寧になぞった本。 すごい力作だと思う。

パソコンの能力も今よりはるかに劣っていて、ネット状況も貧弱だった時代なんて、今となっては想像するのも難しいことだけど、そういえばそうだった。画像なんてネットから直に見ることなんてできなかった。それからの技術の進歩はめざましい。

その技術の進化に伴って、イラストを描く人も見る人もあの手この手を使って、なんとかイラストに触れようとしてきた。掲示板から始まって、まとめサイトができたり、自分でコードを書いてホームページを立ち上げたり、ブログを使ってみたり、SNSを利用してみたり。

ネット環境やパソコン環境が変わっただけじゃなくて、イラストの描き方も変わったし、イラストそのものも変わってきた。イラストっていうと一枚絵を思い浮かべがちだけど、アニメだってゲームのキャラクターだってラノベの挿絵だって全部イラストだ。

収められているインタビューも中身が濃い。今売れているネット絵師さんたちや、コミティア実行委員会やpixiv、セルシスといったコンテンツを売るお手伝いをしている方々の話をかなり詳しく聞くことができる。

ごく限られたイラストレーターという一部のプロしか世に出せなかったイラストが、今やどんな素人であろうと世に広めることができる。この先、ネット絵というのはどのような発展を遂げていくのだろう。

ひとまずほとんどアナログ絵しかまともに描けない私であるが、とりあえずpixivに手を出してみた。今のところ全然使い方がわからないので、しばらくは秘密裏に活動してます。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。