『地平線の相談』細野晴臣、星野源

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文藝春秋。『TV Bros.』2007年9月1日~2013年3月27日号に掲載された細野晴臣と星野源の対談集。基本的に星野源がネタをふって、それについて二人が語り合うという感じ。タイトルに忠実に従えば、星野源が細野晴臣に相談を持ちかけているという方が正しいのだろうが。

まあ、どうでもいい話、といえばどうでもいい話ばかりが、ずらずらと並んでいる。「かけ算を教えてほしーの!」、「お気に入りレストランの後継者問題を勝手に心配してます。」、「最近、夢を見ながらよく声が出てるみたいだけど、大丈夫?」などなど。対談している二人も真面目なんだか不真面目なんだかよくわからない。少なくとも論理的でもなければ科学的でもない。

と書くと、この本にいちゃもんをつけているように感じるかもしれないけど、そういうわけではない。たしかに読み始めは、なんだこれ、って思ったのもあながち嘘じゃない。でも読んでいると、なんだかリラックスして肩の力が抜けていく自分がそこにいた。このゆるさというか適当さ、細野さんのアルバムじゃないけれど「Heavenly」ってこういうのをいうんだろうなあ、なんて考えながら、二人の世界に入っていった。

ここ最近の私に欠けていたのは、こういうどうでもいいことに耳を傾けたり楽しんだりする心の余裕だったのかもしれない。

shizukiaki

札幌で絵やイラストを描いています。音楽や読書も好きなので、ブログではいろいろなジャンルの投稿をしています。