幻冬舎文庫。
著者は世界的に有名なアーティスト。アメリカで成功して、逆輸入みたいな感じで日本でも名が知られるようになった。そんなアーティスト知らない、という人でも、等身大のフィギュアとかフラットなデザインの絵柄の彼の作品を観たら、ああ、この人!ってなると思う。
ビジネスとしてのアートを考える上では、とてもおもしろい本。彼はいくつもの挫折を繰り返しながらも、世界でアーティストとしてやっていく方法論をしっかりと身に着けた。本書ではちょっと過激な言葉を織り込みつつ、その内容を披露してくれている。
お金の話。美術の歴史の文脈の捉え方。ブランディングの話。等々
うーん、耳が痛い。アーティストになるには相当な覚悟と戦略が必要なんだな、と強く思った。そして同時に、私はアーティストになる気はないんだな、ということもまた、改めて思った。まあ、以前からそれはわかっていたことなんだけど。
アートって、ぶっちゃけ、ブラックだよね。