フォレスト出版。佐藤昌弘監訳、石原薫訳。「お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは」
著者はアメリカの伝説のマーケッターらしい。セールスの天才と言ったらいいだろうか。この本の内容は、タイトルとサブタイトルに集約されている。
ちなみに「トリガー」というのは「引き金」という意味ですね。「きっかけ」というとわかりやすいかもしれない。つまりお客様がモノを買おうと思ってくれるきっかけは何だろう、ということを30の法則にまとめているのがこの本。
いや、本当はその「トリガー」を売り手側がうまく作り出して、客に買わせてしまう方法を伝授してるんですがね。経験とストーリーを交えて。
汚いやり方だ。オレはそんな姑息な真似をしないで、良いものを適正な値段で店先に並べておく。そしたらお客の方から寄っていってくれるはずだ。
そんな考えで、いつまで経ってもうだつの上がらない商売をしている人にこそ、ぜひ薦めたい。
この本で書かれているテクニックを使うことで買い物をしてくれたお客さんだって、ちゃんと満足して買ってくれてるんだから、Win-Win(お互いにいい気持ちってこと)じゃん、って話。
それに、ここに書かれていることは別に人をだましてモノを売る方法じゃない。ある意味誠実ともいえるんじゃないかと思う。
「30」という数字をみて、あなたは少なすぎると思いますか?多すぎると思いますか?
私は多すぎると思ったのですが、もしかすると少なすぎるのかもしれません。