ダイヤモンド社。
ビジョン思考への案内本。ビジネスの本です。使いようによってはビジネス以外にも応用できるけど。
何かをやろうとして考えたとき、まあ、それを思考というわけだけど、論理モードと創造モードっていう分け方を著者はしている。そしてそれを「クリエイティビティ」と「動機」のふたつの軸で分類すると、次の4つになるという。
- デザイン思考
- カイゼン思考
- ビジョン思考
- 戦略思考
で、このうちのビジョン思考が本書のオススメである。
とんでもない妄想を駆動力にして、ヒト、モノ、カネを動かしていく新しい技法。変わりやすくて不確実で複雑で曖昧な今の世の中(これをVUCAワールドというらしい)は、論理だけじゃ飛び抜けた結果は出せないよね、ということらしい。
実際にどういう手順を踏めば、このビジョン思考に沿った考え方ができるか、っていうことを、具体的に解説してくれている。まずはノートを用意して時間をつくろうみたいな、ごく初歩的なところから。
だからビジョン思考っていうのがなんだかよくわからないままでも、この本のとおりにやれば自然とそういう思考をたどれてしまう。あら不思議、って感じです。
そういう意味では、今までのやり方でうまくいっていない人には試してみる価値があるのかな、と思う。何回もこの方法を繰り返していけば、なんか新しい落とし所が見つかりそう。
ただ、ケチつけるわけではないけど、これって直感と論理をつないでるのかな?論理はどこにあるんだろう?って思った。直感から新しい価値を生み出す方法、っていうんならわかるんだけど。
あと、全体の構成がぐちゃぐちゃすぎて、おしゃべりを聞かされてる気分になります。話があっち行ったりこっち行ったり。もうちょっとその辺を整理し直して、論理的な構成にしてもらったら、もっと説得力があってわかりやすいのに、と思いました。
内容自体はとっても役に立ちそうなのに、そこで損しててもったいないなあ、なんて笑