角川新書。
不機嫌は罪である、かあ。そうかもしれないなあ。「上機嫌は今や『職務』です!」とまで書いてある。
仕事でも人間関係でも、不機嫌でいいことは何もない。昭和の時代であれば、不機嫌を利用してまわりをコントロールしようとしている人も多かったかもしれないけれど、本当にそれはプラスの効果をもたらしていたのか。
「もはや不機嫌は、世間にとっても、そしてあなた自身の人生にとっても、『罪』なのです。」
身も蓋もない。でもそうなんだと思う。
著者も若い頃は不機嫌をまわりにまき散らしていたらしい。その後あることをきっかけに上機嫌を心がけるようになったら、いいことばかり。そんな経験談を交えながら、上機嫌になる方法をいくつか紹介している。
体調の整え方だったり、会話や語彙の話だったり、会議の進め方だったり。
私もこれまで、職場に不機嫌な人がいるとその周囲環境まで悪くなって生産性が落ちてしまうとか、地域住民の人間関係の良さに不機嫌さが影響を及ぼしてるとかの例をたくさん見てきたから、「不機嫌は罪である」みたいに、ズバッと喝破してくれると、そうそう、そうなんだよねと、とっても応援された気分になる。
ただし、そういう自分が不機嫌だったらどうしようもないから、そこはちゃんと気をつけよう、と自分に言い聞かせることにしました。