一迅社。
MAEDAXさんは「アシスタント背景美塾MAEDAX派」の塾長で、超有名なアシスタントさんらしい。マンガのですね。
萌えてるのは誰かというと、著者なんですが、読んでる私たちの方も萌えます!
家とか街並みとか学校とか屋台とかの細部も細部をとことんつきつめる。そんな細部に萌えるわけです。
屋根瓦の構造とか雨樋の曲線、ドアクローザーのしくみ、道路標識とか信号機の高さ、大きさ、柱への取り付け方、いろんな自動販売機、学校の教室の大きさ、机や椅子の作り……
いや、すごいですね。背景を描くときって、いろんなところから資料をかき集めて調べて描くわけですけど、ググってもなかなか細かいところがわかんなかったりする。そこをちゃんと攻めてるわけです。
きちんと描かなきゃいけない、って義務感からだけじゃなく、そこの細部に萌えてるところがいいですね。
そして随所随所にパース、透視図法の描き方、考え方もきっちり解説してあって、とっても役に立つ。
透視図法どおりに描いたらなんかイメージ違うんだけど、どうしてだろう?ってことが今まで度々あったんですが、人間の目で景色を見ているときは透視図法とはちょっと違う見え方になってるんだ、っている説明がとてもわかりやすくて、長年の疑問が晴れてうれしかった。これはかなり個人的なうれしさですけど。
それはそれとして、「背景萌え」の気持ち、よ~くわかりました!完全同意させていただきます笑
あ、ちなみにまったくの初心者のためのテキストではないです。ただ眺めて楽しむ分にはオール・オッケーですが、これを利用してイラストやマンガを描くためには、この本に書かれていないもうちょっと簡単な作画の基本を知っていた方がいいです。書店でぱらぱらっとめくってみてください。