玄光社。
パソコンやタブレットでイラストを描く人が増えてきてから結構な年数が経つ。そして、そうやって主にデジタルでめちゃくちゃうまい絵を描く人を神絵師なんて呼ぶようにもなったのも、ずいぶん前のことのような気がする。
そんな人気のある神絵師さんの描く「瞳」って、すごく魅力的で輝いていると思いません?
というわけで、そういった「きらめく瞳の描き方」をひたすら解説してるのが、この本。
瞳、瞳、瞳……
全部で17人の絵師さんの描き方が載っている。「瞳」っていうけど、実際には「目」や「まつげ」、周辺の「肌」や「髪」の描き方も一緒に説明している。
使っているソフトはClip StudioとかSAIとかPhotoshopとか、人によって違う。
17人それぞれに描き方が違う。たぶん彼(女)ら自身の中でも、その時々によって違う手順で描いているんだろうとは思う。
それにしても、彼(女)らの描く瞳はどうしてこんなにも輝いてるんだろう?
まあ、その答えはこの本に書いてあるといえばそれまでなんですけど、あえて端的に言ってしまうと、すごい手間をかけてますよね。私は主にアナログ派ですが、こんなに細かい作業はしません。ていうか、デジタルならではの描き方とも言えるかもしれない。たくさんのペン先を使い分けて、レイヤーを分けて、合成モードを駆使して。
こんなに手数を踏んで細かく描いてるんだ!
そう思ったら、今まで私が魅力的な目を描くことができなかった理由もわかる。雑でした。反省しました。これからは心を入れ替えます。
この本の残念なところをひとつだけあげておきます。
表紙の赤い目をした女の子の瞳の描き方が、どうしてこの本の中には書いてないんですか~?